空き家を所有している方は、建物が劣化しないように注意しておくことをおすすめします。
実際に建物が傷むとさまざまな不都合が生じるため、日ごろからこまめに管理しておきましょう。
今回は、空き家が劣化する原因とデメリットのほか、建物をこまめに管理する重要性についてもご紹介します。
空き家が劣化する原因
誰も住んでいない空き家では窓やドアが基本的に閉め切られており、換気扇も使用されません。
換気不足によって室内に湿気が溜まり、木材にカビが生えるなどして建物が傷むケースが多いです。
建物のなかに水が侵入し、カビや腐食を招く雨漏りも空き家の劣化につながる主な原因です。
空き家では雨漏りの発見が遅れやすく、長期にわたって雨水が侵入して建物が傷んでしまいます。
さらに、住居内で水道を普段使っていないと、給排水管の内部に異物がこびりつき、ひび割れや破損を招くことも少なくありません。
空き家が劣化した際のデメリット
劣化が進んだ空き家はどうしても魅力がなく、売却しようにも買い手がなかなか見つかりません。
賃貸物件にして家賃収入を得ようとすれば、今度は入居者が住める状態にするためのリフォームや修繕がネックとなります。
傷みが激しい空き家を直すには手間や費用がかかりやすく、割に合うかどうかで悩むことが多いでしょう。
修繕やリフォームなしには人が住める状態にない場合、空き家を自宅として使う際にも大きな手間や費用がかかってしまいます。
さらに近年では空き家対策が強化されており、無人の住居が劣化していると特定空家に指定されかねません。
特定空家になると固定資産税が高くなるうえ、建物の撤去や修繕を自治体から命じられるおそれもあります。
空き家の劣化を防ごう!管理の重要性とは
何もしていないと空き家はみるみる傷んでしまうものなので、こまめに管理することが重要です。
定期的に空き家へ赴いて空気の入れ替えをおこなえば、室内に湿気が溜まりにくくなり、カビなどで建物が傷むのを防げます。
シロアリの検査や駆除などの害虫対策もこまめに実施すると、住み着いた虫に建物を食われることもありません。
空き家に滞在している間にしっかり通水すれば、給排水管の傷みも防止できるでしょう。
しかし空き家がアクセスしにくい位置にあったり、持ち主が忙しかったりすると、こまめに管理するのは難しいものです。
結果的に空き家を放置してしまうよりは、建物の管理の委託もしくは物件の売却をおすすめします。
まとめ
誰も住んでいない空き家は、換気不足や雨漏りなどによって傷んでしまいます。
劣化が進むと売却や賃貸が難しくなるうえ、近年では特定空家に指定されるリスクもあります。
空き家の傷みを防ぐにはこまめな管理が有効であり、個人での対応が難しければ管理の委託もしくは物件の売却をご検討ください。
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