不動産購入には、土地や建物以外にも諸費用が発生し、税金もかかります。
今回は、不動産購入時にかかる費用や税金をご紹介します。
不動産購入時にかかる費用の種類
仲介手数料
不動産会社が売主と買主を仲介した場合に、不動産会社に支払われるのが仲介手数料です。
住宅ローン手数料
住宅ローンを利用して不動産購入する場合は、借り入れ先の金融機関が定めた手数料を支払います。
融資手数料、保証会社手数料、ローン保証料、団体信用保険などがあります。
税金
その種類には、印紙税、登録免許税、不動産取得税などがあります。
不動産購入時にかかる税金とは?
印紙税
不動産売買の契約書、住宅ローン締結の契約書、領収書などには1通ごとに税金がかかります(印紙税)。
例:1000万円を超え5000万円以下の場合、1万円の印紙税
登録免許税
不動産購入時には登記をしますが、その際にかかる税金が登録免許税です。
計算式は以下のとおりです。
所有権に関する登記:固定資産税評価額×所定の税率
抵当権設定に関する登記:住宅ローンの借入額×所定の税率
税率には、住居の所有権移転や保存登記に関しては一定の条件を満たせば軽減措置が適用されます。
不動産取得税
有償、無償を問わず不動産を取得した際に取得した方に課せられる税金です。
相続で取得した場合は、不動産取得税の対象外です。
計算式は以下のとおりです。
不動産取得税=固定資産税評価額×4%
ただし、新築住宅、中古住宅、宅地それぞれの適用条件を満たせば軽減措置が適用されます。
新築住宅の場合:(固定資産税評価額-1200万円(長期優良住宅は1300万円))×3%
中古住宅の場合:(固定資産税評価額-新築時期別控除額)×3%
宅地の場合:固定資産税評価額×0.5×3%
適用条件を確認することをおすすめします。
不動産購入時の「ローン保証料」とは?
銀行によって決められた保証会社にローン保証料を支払うことで、住宅ローンが払えなくなっても、保証会社が代わって銀行に返済してくれるシステムです。
しかしその場合、契約者は保証会社に返済をし続けなければならず、返済先が変わるだけです。
ローン保証料はどれくらい?
借入額や返済年数以外で、支払い方法(一括前払いか分割払いか)によっても違います。
分割払いの場合、金利上乗せ型とも言われ、住宅ローンの適用金利に上乗せされて支払います。
保証料率は、たいてい「0.15%~0.45%」で設定されます。
過去に多かったのは、一括払いの場合で借入額の2%、分割払いの場合金利上乗せで0.2%というケースです。
たとえば、4,000万円を35年ローンで借り入れた場合の保証料は、
分割払い(金利0.2%上乗せ):総額返済額4,132万円(ローン保証料:132万円)
一括前払い:4,000万円×0.02=80万円がローン保証料
一括前払いは保証料を安く抑えられます。
ただし、不動産購入時の手元資金が減ってしまいます。